疾風怒濤 〜次代への革新〜
ここ数年、新型コロナウイルス感染症の拡大により行動の制限、世界各地での侵攻や戦争の影響による物価高、いつまで続くのかわからない円安、夏の異様な暑さやゲリラ豪雨等の異常気象など様々な変化が起こっています。そんな中起こってしまった、1月1日の能登半島地震。能登半島の各地では未だに復興の目処が立っていません。氷見市でも再開が難しい店舗や事業者がいらっしゃいます。我々氷見YEGの仲間にも被災された事業者、また災害ボランティア等の復興支援に携わる方々、様々な形で震災に向き合っています。この目まぐるしく環境が変わっていく『疾風怒濤』の時代に我々はただ流されるのでは無く、現実にしっかりと向き合い、氷見市の復興、発展に尽力していかなければなりません。
そのような激動の時代の中で、先輩や仲間が代々築いてきた氷見YEGの第59代会長を務めさせていただくことに、大きな不安や責任を感じつつ、大変光栄に思うと共に、自分に出来ることは何だろうか、どんな事業をしようかと日々考えている自分もいることに気付かされました。
令和6年度、氷見YEGとして絶対に外せない事項として会員数の維持、拡充が課題としてあると考えます。現在の正会員は32名、賛助会員は37名となっています。10年前には正会員84名、賛助会員は11名でした。この数年での減少数は著しく、今後のYEG活動も今まで通りとはいかなくなると思われます。そこで今年度は、次代への革新をテーマに各事業では参加しやすい環境づくりを念頭に、正会員はもちろん賛助会員にも積極的な参加を促していきます。そして会員の維持、拡充に繋がるような魅力ある、誰もが参加したくなる事業をして、氷見YEGをアピール出来るようにと考えています。
また、能登半島地震における復旧・復興、被災者への支援等をその都度出来る限り対応していきたいと考えます。我々YEGは青年経済人として自己研鑽する団体でありますが、その前に各々がYEGの代表だという思いで地域の復興、経済発展に貢献しなければならないと思います。氷見市も各地で被害があり観光客の足も遠のいて、経済的にも厳しいかもしれません。だからこそ今我々は前を向いて行かなければなりません。
私自身45歳となる最後の年ですが、まだまだ若輩者であり、何事も勉強中の身であります。YEGの仲間の力を信じて氷見市の復興、各々の事業の発展に貢献したいと思います。1年という期間ではありますが、皆様の記憶に残る激動の1年間に出来るように尽力して参りますので御指導と御協力のほどよろしくお願いいたします。
氷見商工会議所青年部
令和6年度会長 竹本 信行
令和6年1月1日に能登半島地震が発災。そんな中引き継いだ今年度の氷見YEG。市内の至る所で公費解体が始まり、見る影もなくなった町。まだまだ傷跡が残る商店街。まだまだ元の生活に戻れない方々をはじめ、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。我々はこんな時だからこそ前を向いて力を合わせて行く必要があるかと思います。
今年度は『疾風怒濤〜次代への革新〜』をスローガンに1年間活動させていただきました。実際には疾風怒濤の言葉通り、本当に1年間目まぐるしく、あっという間でした。その中で次の代、未来へと向けての規約の改定、卒業年齢を45歳から48歳へと引き上げさせていただきました。世の中高齢化社会となる中、まだまだ青年部として盛り上げていく為、また60周年、県連の担当年度と続くイベントに知見者を多く残したく決断しました。2年後には60周年を迎える訳ですが、まずはその節目に向けて当会一丸となって復旧・復興、そして発展に尽力していきます。
1年間会長という役職をさせて頂き、単会はもちろん県連、ブロックにも多数参加し、各単会とも濃密な時間を過ごすことが出来ました。私自身初の県連出向ということもあり、すべてが新鮮で、慌ただしく大変な中でもとても楽しいと思える時間でした。この1年間で出会ったYEGの仲間とは、今後共に歩を進め、力を合わせてYEGを盛り上げるかけがえのない繋がりが出来たと信じています。
単会事業では、通常総会から始まり、今年度一番力を入れた会員の拡充では6名の方に入会いただきました。会員の拡充については担当委員会だけではなく、すべての会員が担当であるという思いで拡充に当たって欲しいです。また、講師例会では6月に近年の天災による災害から身を守るべく『氷見の空で何が起こっているのか』をテーマに我々に出来ること、考えることについてお話いただきました。また1月には『ビジネス推進力アップ研修』と題してコミュニケーションスキルについて学ばせていただきました。その他の事業では7月には呉西4単合同事業が高岡YEG主管にて高岡の地にて行われ、あらためて高岡の街並みを感じつつ親睦を深めることが出来ました。次年度は氷見YEGが主管予定なので今年度以上により一層交流出来る事業を期待します。9月には会員同士の更なる交流を目指してBBQ交流会を実施しました。11月には姉妹都市である島田YEGとの交流事業で島田産業まつりに参加してきました。この事業については今年度新たな試みでありましたが、次年度以降も続いていけばよいと感じました。そして3月、昨年の臨時総会直後から水面下で動いていたEGO-WRAPPIN`によるライブとマーケットによる被災地の復興を目的とした事業、県内外からたくさんの事業者の出店、また市内の事業者からも商品の提供をいただき販売、売上を寄付する事が出来ました。氷見市芸術文化館でのバンド形式のライブは初の試みということでしたが大成功だったと思います。今後音楽でも氷見を盛り上げる為の第一歩を踏み出せたと感じました。
最後に、令和6年度会長として、力不足、経験不足が多々あったかと思いますが、専務理事、事務局長をはじめとする執行部、そして会員の皆様には大変助けられました。この仲間たちがいるからこそ我々は自社業の発展、氷見市の復興に向かって前に進めるのだと思います。残りの青年部活動を氷見YEGの発展に尽力する事を誓い退任の挨拶と代えさせていただきます。1年間本当にありがとうございました。
〒935-0013
富山県氷見市南大町10-1
TEL 0766-74-1200
FAX 0766-74-3511